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仔犬の食事、常識と非常識。(序章/仔犬の食事は、人間では非常識なことが常識のようになっている)
ドッグワンは、生後9月半(2015年6月5日生まれ)のコーギーのオス「はる」を育てています。このブログでも、毎月5日に「はる」の成長記録を紹介しています。「はる」と数か月前後に生まれた仔犬を飼っているお客様もいらっしゃるので、様々な情報交換をしたり、フードやおやつのことなどはもちろんアドバイスしています。
仔犬は、心身ともに健全に成長して、健康で丈夫で長生きするための土台をつくる大切な時期です。仔犬のときから、体重が増えないように、大きくならないように言われて、食事量を少なくする、100gのカロリーが少ないフードにする。このような人間では非常識なことが、犬では常識のように思われています。
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            *コーギー「はる」。2015年1月5日生後7か月の写真
●仔犬の食事は、人間では非常識なことが常識のようになっている。
仔犬の健全な成長を、止めてしまうような人間では非常識なことが、犬では常識のようにまかり通っています。人間で、小学生、中学生、高校生のような成長期に、体重が増えないように食べさせないようなことがあるでしょうか。また、身長や胸囲など身体の測定もしないで、体重の計測だけでこれ以上体重が増えないように食事量を減らしたり、肉や魚をあまり食べさせないようにするようなこともないはずです。
犬は、成長するべき時期に、食事量を減らす、栄養がプアなフードを食べさせるなどで、成長を止めてしまい、体のサイズや体重が小さいだけでなく、骨や関節が弱い・不全、内臓機能が弱い、皮膚や被毛が弱い、脳・神経・ホルモンが未発達など、病気や怪我をしやすい弱い体質の犬が増えている原因になっているのではないでしょうか。
\幻紕供■靴月の仔犬に、これ以上体重が増えないように指導している動物病院が少なからずある。
生後半年を少しすぎた頃の仔犬に、これ以上大きくならないようにした方がよい、これ以上体重が増えないようにしたほうがよい、と指導している動物病院が少なからずあることがよくわかりました。同様のことは、ペットショップやトリマーさんから言われることもあるようです。
仔犬の体重を増やさないように、成犬のフードにしたり、給餌量を減らしている飼い主さんも多いようです。仔犬の成長期に、必要な栄養をとらせないようにすると、体重は増えないかも知れませんが、脳、神経、骨や関節、内臓、筋肉、皮膚、被毛などが、未熟なままの成犬になってしまう可能性があります。
犬の体重管理は、健康管理のためにあるはずです。成長期の仔犬の体重を増やさないようにすることで、犬の一生の健康を損ねる原因になっている可能性が大きいのではないでしょうか。
∋童ね僖奸璽(パピー用フード)は栄養がありすぎるので、半年から8か月頃から成犬用フードにしたほうが良い。
100gのカロリーが多いフードは栄養がありすぎる、栄養がありすぎると体重が増える。100gのカロリーが少ないフードは、栄養が適切で体重が増えない。このように思っている飼い主さんが多いようです。しかし、同様に勘違いしている獣医さん、ペットショップも多いようです。
仔犬用フードと成犬用フードは、それぞれAAFCO(アフコ)栄養基準という、犬の必須栄養素の摂取基準があります。仔犬用フードと成犬用フードの違いは、タンパク質と脂肪(脂質)の下限量、ミネラルのカルシウムとリンの下限量が仔犬用の比率が高く設定されていることです。理由は、タンパク質は犬の筋肉・内臓・脳・血管・血液・皮膚・被毛、ホルモン・免疫抗体・酵素など「体をつくる」役割をする栄養素であること。脂質も細胞膜や皮下脂肪・内臓脂肪など「体をつくる」役割をする栄養素です。また、カルシウム・リンは、犬の骨・歯など「体をつくる」役割をする栄養素です。仔犬のときは成長期なので、「体をつくる」役割をする栄養素が不足しないように、下限量の比率が高く設定されています。一方で、成犬では、体の健康を維持するのが目的なので、「体をつくる]役割をする栄養素は、仔犬用に比べると低く設定されています。
カロリーがある栄養素は、タンパク質・脂質・糖質の3大栄養素だけです。犬では、タンパク質3.5kcal/g、脂質8.7kcal/g、糖質3.5kcal/gで計算されます。仔犬用の栄養基準のほうが脂質が多く設定されているので、その分仔犬用フードの100g中のカロリーは多くなります。
また、カロリーで重要なことは、100gのカロリーではなく、1日の総摂取カロリーです。1日の総摂取カロリーは、100gのカロリー×食べる量のことで、1日の総消費カロリーと同じ量にすることが基本です。
ドッグワンで販売している「ナチュラルバランス」「ドットわん」のドッグフードは、幼犬用AAFCO栄養基準と成犬用AAFCO栄養基準の両方をクリアしている全年齢対応のドッグフードです。もちろん仔犬のときから成犬・シニア犬・高齢犬まで、食事量を適切にするだけで、必要な必須栄養素もカロリーも適切に摂取することができます。仔犬用フードは、栄養がありすぎる。このような幼い間違った考え方が、仔犬に必要な栄養が不足する事態を招く原因になっています。
仔犬のときから、1日に2回の食事回数でよい。
ペットショップなどで、生後2か月、3か月の頃から、1日に2回の食事回数でよいといわれた飼い主さんがたくさんいらっしゃいます。仔犬と成犬の食事で大きく違うのは、仔犬は健康維持+成長に必要な栄養は、成犬の健康維持に必要な栄養の、約2倍必要なことです。この2倍というのは、100gのカロリーではなく、体重あたりの 食べる量のことです。
また、仔犬の頃は、胃腸など消化器官や肝臓も未熟で、2倍の食事量を消化吸収分解して、肝臓で解毒や栄養代謝することができません。このため、生後5、6か月までは1日に4回に分けて食べさせる、10か月までは1日に3回に分けて食べさせる、それ以降は1日に2回に分けて食べさせることが、標準的な食事回数の考え方といわれています。
ぅ撻奪肇轡腑奪廚筌屮蝓璽澄爾気鵑ら勧められたドッグフードを食べさせないといけない。
飼い始めたときは、生活環境もすべて変わってしまうので、フードをいきなりかえることは良いこととはいえません。しかし、勧められたドッグフードが、臭い・ベタベタする、食後の食器もベタベタするようなフードであれば、除々に別のフードにかえていくほうが、仔犬の健康と成長のために良いと思います。多くの方が、ドッグフードの原材料を見ていない、見方がわからないようです。臭いベタベタしたドッグフードは、家禽肉・肉副産物、トウモロコシ類・大豆類・小麦、動物性脂肪・植物性脂肪、合成着色料、エトキシキン・BHA・BHTの合成酸化防止剤などが表記されています。
臭くない・ベタベタしないドッグフードの原材料には、トウモロコシ類・大豆類・小麦は使われていないので標記がなく、何の肉でどこの部位なのか不明、何の脂肪なのか不明、合成添加物などの表記がされることはありません。
セ童い里箸から、療法食にしないといけないといわれた。
療法食は、幼犬用AAFCお栄養基準に適合していません。したがって、仔犬のときに、療法食を食べていたら、仔犬の成長に必要な必須栄養素が不足して、成長不良になることも予想されます。獣医さんは、栄養の専門家ではないので、仔犬のときから飼い主さんが犬の食事のことを管理する習慣にすることが大切ではないでしょうか。

                         ・・・続きます。


 
author:dogone, category:子犬の健康について, 19:43
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