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真夏の犬閑話。宗文い蓮∧Yes、トウモロコシ・小麦No)

アフィリエイト絡みのドッグフードのネット記事、週刊新潮の記事などに、影響を受けている飼い主さんが多いと思います。もともと専門家ではないので、間違った情報をコピペした記事が多く、結果的に飼い主さんに不利益を与えている可能性があります。

穀類は、犬にとって消化が悪い食材であるとか、胃腸疾患の原因になるようなことが、ネット情報で多く出回っています。

 

穀類は、世界3大穀類(穀物)といわれるトウモロコシ・小麦・米と、それ以外にも大麦・オーツ麦・ライ麦などがドッグフードに使われています。その全てが、犬が消化が苦手なわけではなく、もちろん内臓疾患の原因にならない穀類もあります。

 

そもそも、穀類の消化酵素はなく、糖質のデンプンをブドウ糖に分解するのが、アミラーゼの消化酵素の働きです。糖質のデンプンは、穀類だけでなく、芋類や豆類にも多く含まれていて、グレインフリーのドッグフードでは、穀類の糖質の代わりに芋や豆が多く使われています。

犬の研究論文では、2万数千年前に、人間に近づいてきた犬の先祖の中で、「アミラーゼ」を持っていた先祖だけが生き残り、現在の犬の先祖になった可能性が高いことが発表されています。

日本でもドッグフードが広まる前は、ご飯に味噌汁と煮干しなどの残飯を犬に食べさせていたように、犬は米を消化吸収分解することができます。穀類の消化酵素ではなく、穀類・芋類・豆類のデンプンを分解する酵素が「アミラーゼ」で、「アミラーゼ」は犬の膵臓で合成されます。

 

穀物・芋類・豆類の糖質(デンプン)は、ブドウ糖に分解されて、体を動かすエネルギー源になります。同じエネルギー源の脂肪やタンパク質に比べて、エネルギーになるスピードが速く、動物性脂肪過多やタンパク質過剰になりにくいメリットがあります。

 

人間用食品等級(ヒューマングレード)の安全な食品・食材を使っているドッグフードでは、穀類の中でもトウモロコシ・小麦は使っていないフードが大半です。

 

トウモロコシは、家畜用飼料・工業用(コーンスターチ・コーン油製造等)などの需要が多く、食用トウモロコシとは品種が違うことや、コーンスターチ製造時の副産物コーングルテン、コーン油の搾りかすなどは、人間用食材ではないので使用しないこと。また、食用トウモロコシでも、粒(実)周辺に分厚いセルロースが多く、消化が悪いことがあります。

実際に、国産、海外産のドッグフードや療法食では、トウモロコシ・コーングルテン・コーンフラワーなど、複数のトウモロコシを使っているフードが非常に多いのが実態です。主原料がトウモロコシのフードは、人間用食材を使っていないドッグフードの可能性が非常に高いといえます。

 

小麦は、小麦粉に製粉されて、パンやパスタ、ケーキなどにして食べる食材です。人間用食品等級を使ったドッグフードで、小麦が敬遠されているのは、グルテンが多く、グルテンを消化分解する酵素を持たない犬がいることが、理由の一つです。軟便が続く、食物性アレルギのような症状がでる犬では、小麦・大麦・ライ麦を使っていないドッグフードにすると、症状が出なくなることが少なくありません。

 

米は、大半が食用米で、家畜用飼料米・工業用米はほんの一部といわれています。人間用食品等級(ヒューマングレード)の食品・食材を使っているドッグフードでは、玄米・米も食用米を使っています。犬は、デンプンを消化吸収分解するアミラーゼを合成できるので、人間同様にエネルギー源として犬も活用できる食品です。また、小麦のようなグルテンがなく、20年前はラム&ライスが先端のアレルギー食だったように、特に洋犬では低アレルギーの食材といえます。

 

「グレインフリー」は、穀類を使わない代わりに芋類・豆類を使って糖質源にしたドッグフードです。犬は、「アミラーゼ」がないから穀類の消化が苦手とか言いながら、芋や豆を使っていることなど、言っていることと事実が異なること、メリットが不明確であることなど、一時のマーケティング手法かもしれません。

 

「グルテンフリー」は、グルテンが多い小麦・大麦・ライ麦を使っていないドッグフードです。グルテンを消化できない犬がいることから、軟便やアレルギーなどの犬では試してみる価値があります。

 

「NoCorn」「No Wheat」「No Soy」は、トウモロコシ・小麦・大豆未使用のドッグフードです。大豆は豆類ですが、大豆油の搾りかすを使っている、消化が悪いなどで、人間用食品等級の食品・食材を使ったドッグフードでは、使用しない食材です。トウモロコシ・小麦が未使用なのは、上記説明とおりです。

 

 

 

author:dogone, category:ドッグフードについて, 14:03
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