犬も予防医学的な考え方を。V-4(犬の膀胱炎&ストルバイト結石・シュウ酸カルシウム結石の生活習慣の原因と予防)

  • 2019.10.24 Thursday
  • 17:53

犬に多い病気に、膀胱炎&ストルバイト結石、シュウ酸カルシウム結石などがあります。日本では、対処療法が多いので、リン・マグネシウムを制限、カルシウムを制限など結石の成分を制限したり、尿pHを酸性にする、塩分を多くして水を飲むようにするなどの、結石の療法食が、結石予防や再発予防で勧められます。

しかし、元々カルシウム・リン・マグネシウムが多すぎるドッグフード、尿pHが一方的に継続的にアルカリ性になったり、酸性になるようなドッグフードは販売されていません。

犬の膀胱炎は尿路感染症なので細菌が増殖すると発症します。ストルバイト結石は、感染結石といわれるように、膀胱炎などの細菌感染が原因でできることが多い結石です。また、シュウ酸カルシウム結石は、尿中の水分が少なすぎて、老廃物や不要になった栄養素が水に溶けない飽和状態になるとできやすい結石といわれています。つまり、膀胱炎&ストルバイト結石、シュウ酸カルシウム結石は、食事性が原因ではなく、水分摂取量が足りないとできやすく、栄養素を制限すると栄養バランスが悪くなるだけで意味がないこと、逆にカルシウム・マグネシウムなどは結石抑制効果があるといわれているので、制限すると結石ができやすくなります。

栄養バランスが良いフードを選び適量を食べること、水分摂取量を多くする(適量は1日の摂取カロリーの数値をmlに換算した水分量)、オシッコを我慢しないなどが、膀胱炎&ストルバイト結石の予防と再発予防になるということです。これは、人間の膀胱炎&ストルバイト結石、シュウ酸カルシウム結石の予防・再発予防と一緒です。

 

犬の膀胱炎&ストルバイト結石…犬の膀胱炎は、大腸菌などの一般細菌が外部から侵入して、細菌が増殖することで起きます。尿路感染症なので、栄養不足などで免疫力が低下していると細菌を死滅させることができない、水分摂取量が少なすぎると尿が長時間膀胱に留まるので細菌が増殖しやすい、オシッコを我慢させると細菌が増殖しやすいなど、生活習慣が原因で起きます。

膀胱炎の予防は、細菌が尿路から入らないように清潔にする。栄養バランスが良いフードを選び適量食べる食生活にする。水分を適量飲むようにして、オシッコを我慢させないようにする。このような細菌を入れない、細菌を死滅する、細菌を増やさないように犬の生活習慣を改善することが大切です。

 

犬のストルバイト結石(リン酸アンモニウム・マグネシウム結石)は、膀胱炎の細菌が、尿中の尿素をアンモニアに分解して、アンモニアが尿を継続的(持続的)にアルカリ性にするので、アルカリ性では溶解しないリン・アンモニア・マグネシウムが結晶化し、凝集や肥大化することでストルバイト結石が形成されることがあるといわれています。

尿pHは、酸性とアルカリ性の間を行き来していて、その平均が弱酸性といわれています。1回の尿検査で、アルカリ性であっても異常ではないことが多いので、何回か検査をする、尿細菌検査などで膀胱炎など尿路感染症の診断をするのが、本来の尿pH検査の目的です。1回の尿検査でアルカリ性であっても、偶然アルカリ性の場合は、尿中にアンモニアは超微量しか存在しないので、リン酸アンモニウム・マグネシウムに結合しないので、ストルバイト結晶や結石ができることはありません。

人間では、膀胱炎など尿路感染症からできる結石なので、感染結石とも言われています。犬も同じように感染結石なので、膀胱炎など尿路感染症は、抗生物質などで細菌が死滅すると、ストルバイト結石はできなくなります。ストルバイト予防も、膀胱炎が原因なので、膀胱炎の予防が基本です。

特に、水分摂取量が少なすぎる小型犬に結石ができやすいので、水にジャーキーの粉末などで味や香りをつけて、水分摂取量を増やすようにすると、細菌や結晶・結石ができても、尿と一緒に排泄しやすくなるので、膀胱炎&ストルバイト結石の予防に効果があります。また、水分摂取量が多くなって、尿中の水分が増えると、リン・マグネシウムなどの尿中比率が下がって、ストルバイト結石の予防効果が高くなります。

 

犬の膀胱炎、感染結石のストルバイト結石は、食べ物で尿がアルカリ性になったり、リン・マグネシウムが多すぎてできる結石ではありません。犬の生活習慣で影響が大きいのは、水分摂取量が少なすぎる、オシッコを我慢させる、栄養が偏ったフードや食事量が少なすぎることです。水分を多く飲む、栄養バランスが良いフードを適量食べさせる、オシッコを我慢させない、衛生にする…などの生活習慣にすることが、人間同様に犬の膀胱炎&ストルバイト結石予防です。

 

シュウ酸カルシウム結石…シュウ酸カルシウム結石は、腎臓でできる結石です。腎臓は、血液を濾過して、尿素・老廃物・不要になった栄養素と余剰な水分でできた尿をつくり、体外に排泄する働きをしています。尿中の水分が少なすぎると、尿素・老廃物や不要な栄養素など固形物の比率が高くなり、水に溶けない飽和状態になると、シュウ酸とカルシウムが結合して結晶になったり、結晶が凝集や肥大化するとシュウ酸カルシウム結石ができることがあるといわれています。

シュウ酸カルシウムができやすい生活習慣は、水分摂取量が少なすぎることが一番の原因です。水分摂取量が多い(適量)の犬は、腎臓でつくる尿の水分が多く、固形物の比率が低いので、シュウ酸・カルシウムの尿中比率も低く、飽和状態にならないので、シュウ酸カルシウム結石や他の結石もできにくくなります。

食生活では、シュウ酸やカルシウムを減らすのではなく、栄養バランスが良いフードを適量食べることが重要です。カルシウムを適量摂取することで、腸管でシュウ酸とカルシウムが結合して、血液中のシュウ酸の量が少なくなり、尿に回るシュウ酸が少なくなることでシュウ酸カルシウム結石ができにくくする効果があります。他にも、マグネシウム・ビタミンCなど栄養バランスが良いフードには、結石抑制効果がある栄養素や成分が入っているので、栄養バランスが良いフードを選んで、適量食べさせることが大切です。

 

 

 

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